事故した所で借り入れできたカードローン知りませんか

昔の話なんですが、かなりお金を借りていました。消費者金融です。正直言うと借りてる期間より返している期間の方が長いくらいでした。先日過払い請求というものを知り、弁護士に相談したところ、金利の計算を改めてしてくれて、修正の結果もう支払いは完了しているという結果が出ました。消費者金融と揉めるかと思ったらすんなり了承してくれて驚きましたよ。

でも実は、またその会社から借りられないかな?と考えているんです。と言うのも、返済をしつつも自分で事業を起こしまして、その資金が最近心もとなくなりはじめているからなんです。まだものすごく苦しいというわけではなく、本当に困ったら借りたいと思っています。当面は何とか大丈夫なので、すぐに借りるつもりはありません。

しかし一度過払い請求をすると、情報としては事故扱いになると聞きました。事故になったら借り入れはもう難しいのは分かっているんですが、他の金融機関で相談しても、やはり事故のせいで無理だと思うんです。だったらまだ解約していないこの会社に頼みたいのですが、これは不可能でしょうか。良い答えでも悪い答えでもいいので教えて下さい。
(⇒借り入れで事故と呼ばれる状態について

同会社からの借入は困難…他の会社を探してみましょう!

貸金業法が改正されてから過払い請求についても注目が集まるようになりましたね。あなたのように弁護士さんにお願いし、返済に関する問題を解決できている人もたくさんいるようです。消費者金融としても法律で決められた正当な権利の行使ということを分かっていますから、ひどく揉める理由もありません。何にせよ、今は過去の問題が片付いたようで何よりです。

過払い請求が解決すると、確かに返済は終わることが多いですね。しかしやはり、普通の返済とは違うという意識からか、信用情報(事故情報)を気にしてしまう気持ちも分かります。信用情報に関して一般の人は分かりにくい、調べにくいという印象があるので、それも仕方のないことかと思います。

信用情報に関して言えば、「過払い請求をした」という情報を記載する項目がありません。つまり、過払い請求をしようがしまいが、信用情報機関を参照したところで分からないと言えます。ただしこれは「完済してから過払い請求をした人」の場合になります。過払い請求をしてもまだ返済が残っている場合、債務整理の扱いとなりますので、これはブラック方面の情報として残ります。

あなたは請求の時点で完済という判断が出ているようなので、おそらく前者になると思います。ご不安な場合は弁護士さんにもう一度相談してみると良いかもしれません。また、信用情報機関にご自分で問い合わせすることができますので、そちらを使っても良いでしょう。

問題の「同じ会社で借りられるか」というご質問ですが、こちらに関してはあまり色よい返事をすることはできないようです。もし信用情報機関に残っていないとしても、会社側には記録が残っているはずです。今後の不幸なトラブルを避けるため、再度の融資は断られる可能性が高いと言えます。今、あるいはこの先に消費者金融からまた融資が必要な場合は他の会社に申し込む方が無難でしょう。

信用情報機関の情報は登録業者であれば共有できますが、会社内部の情報は他の業者が見ることができません。もし見られたらそれは情報漏洩になります。その点を考慮しても、前に使っていた消費者金融を避け、他の会社にする方が得策と思われます。また、事業資金なら審査に時間がかかっても信金や銀行がありますので、そちらに相談してみるのも良いですよ。(参考ページはこちら→事業者の借り入れはなかなか大変?

【参考ページ】
信用情報は審査でももちろん大事です

事故した所で借り入れできたカードローンは特異なケースか

カードローンを申し込んで、お金を借りる場合においては、ローン会社の審査を受けることととなりますが、ローン会社によっては幾つものステータスをクリアして、初めて審査が通過することとなります。よく仮審査と本審査の二つに分かれると言われていますが、厳密に言えば本審査にも過程があるということです。

そこで言う仮審査とは、あくまでも形式上の機械的な大まかな審査のことで、現に機械で判断した結果を仮審査で出すことがあります。そして、この仮審査に通ったら、本審査に移行することとなります。(参考ページはこちら→融資の仮審査と本審査について

本審査では、まず社内のデータベースを基に審査を行ないます。この社内のデータベースにおいては、過去に取引を行ったことがある人の情報を全部検索することが可能で、仮に10年以上前の取引であっても、手元に見ることが出来ます。

この時点で過去にその自社で金融事故を起こしていることが判明したら、審査に通過しないこととなります。その後、公の信用情報機関で照会を行い、申込者の個人情報を調査します。(参考ページはこちら→信用情報機関についての豆知識

そこでも過去に金融事故を起こして、任意整理や自己破産をした場合、その行われた日より5年の間は信用情報機関に履歴として残るため、それが調査で判明すると審査に通過しません。そして、最終的に申込者の属性を格付けすることとなり、スコアリングの点数を付けて判断されることとなります。

事故した所で借り入れできたカードローンに関して言えば、それは非常に稀なケースであると言えるでしょう。先ほどの本審査の過程で最初に社内のデータベースに照会を行うというステータスがありますが、必ずそのデータベースには金融事故を起こした情報が載っているからです。

大抵は、その時点で審査に通過しないことになるのです。もし事故した所で借り入れできたカードローンの場合、何らかの事情で社内のデータベースよりそのデータが削除された、またシステムの都合上データを削除されて、その情報自体が残っていない状態であると言えます。

その他には本審査でも人為を一切介さず、総て機械的な事務処理による審査がなされた結果として、通過してしまったことが考えられます。事故した所で借り入れできたカードローンは、カードローン会社大手ではほとんど考えられない特異なことだと言えるでしょう。