銀行カードローンは総量規制の対象外?規制の条件は何ですか

カードローンとかキャッシングとか、あまり詳しくありません。今までショッピングクレジットしか使ったことがないので、知識がないんです。でも友達や先輩がよく使っているので、私も使ってみたくなりました。友達にも「何かあった時に便利だよ」って言われたし。その友達、急に入院した時に凄く助かったって言ってました。そういうのを聞くと私も不安になっちゃって…。

それで、自分で少し調べてみましたけど、どうしても難しいことがあります。総量規制という言葉なんですが、これって、対象になる場合とならない場合があるみたいですね。でもその条件がよく分かりません。銀行系のカードローンならならないって言う人もいるし、金融機関は全部繋がってるから銀行系でも関係ないって言う人もいるし…。調べてもどっちつかずです。
(⇒総量規制の基本ルール

総量規制のことも大体は分かってるつもりです。金額のことになると、自分はそんなに借りないから関係ないかなって思うんですけど、でも、やっぱり細かいことになると理解してるかどうか自信がないです。ちゃんと全部理解してから使いたいので教えてもらえませんか。私はあまり意志が強くないので、メリットとデメリットを知ってからじゃないと、便利さに流されちゃうかもしれない心配があるので…。

総量規制が関係あるのは貸金業法対象機関!銀行は関係なし!

詳しくないのは普通の人なら当然です。私はたまたまこういう生業ですから知っているだけで……(知らなかったら飢え死にしてしまいます)、銀行系やその道のプロでもない限り、普通のお勤めならまず分からないことばかりなのがカードローンやキャッシング、融資の世界というもの。逆に言えば分からない人がいるから私はご飯が食べられます。

とはいえ、知らないままだと困ることもありますね。ご自分で調べたようですが凄いですね!私なら何でも質問相手に丸投げしてしまうと思います。特にあまり詳しくないのに総量規制に気付くとはかなりのリサーチ能力ですよ。便利さに流されない防衛策として、この総量規制について説明していきましょう。総量規制のメリットとデメリット、これはご利用の方によって印象が変わってくる項目かもしれません。

まず総量規制の対象となるカードローンについて説明しましょう。これはいわゆる消費者金融系のカードローンを利用する時に対象となります。貸金業法という法律で定められた項目です。内容としては、消費者金融側は収入の三分の一以上を貸付してはいけない、ということです。つまり、借りる側は「収入の三分の一までなら借りて良い(までしか借りてはいけない)」という意味になりますね。

この総量規制は銀行系のカードローンには適用されません。先にも言った通り、消費者金融系だけに適用されます。銀行には銀行法という法律があるので、貸金業法は関係ないのです。銀行のカードローンは様々な種類がありますし、金額も住宅ローンなどは大変大きなものになりますから、総量規制は現実的なものではないでしょう。

総量規制のメリットは、借りる側が無理な返済に直面しにくい、ということです。やはり返済で生活が苦しくなってしまっては本末転倒です。昔は大問題になったこともありますので、この総量規制は利用者を守るためのものだと言えます。

しかし大金がどうしても必要な人、急に予定以上のお金が必要になった人の中には、この総量規制が理由で借り入れができない場合がありますので、立場によって違うと言えますね。総量規制が気になるなら銀行系を選ぶ手もあります。よく考えて、ご自分で納得できる方を選んでいきましょう。

なぜ銀行カードローンは総量規制の対象外?

総量規制は、多額の借入金で返済できなくなる返済不能者を出さないようにする為に、借入れ総額を年収の3分の1に抑えさせています。しかしなぜ銀行カードローンは総量規制の対象外?かと言いますと。

銀行ローンは担保付債務に該当しますので、総量規制の対象外になります。それで無担保ローンなのになぜ担保付債務に該当するかといえば、銀行カードローンを申し込むと必ず保証会社の審査が有り、その保証会社の審査が通らないと、銀行カードローンは借りられません。

お金を貸すのは銀行なのになぜ審査を保証会社がするかといえば、保証会社が融資の返済を保証するかです。つまり返済がされなくなったら、保証会社が代わりに払うということです。この保証があるから、銀行は個人に無担保で貸し出しできます。そして保証会社は返済不能になると代わりに返済をさせられるから、返済できなくなる可能性が有るか無いかを審査します。

それで保証会社は保証をする代わりに、カードローン利用者から保証料を取ります。それで貸し出し金利にはこの保証料が含まれます。

保証会社が保証、つまり会社の資産を担保にして代わりに返済をしますから、銀行は無担保で個人に貸し出しすることが出来ます。そして担保付ローンに該当するから、銀行カードローンは総量規制の対象外になります。

この仕組みなら総量規制を逃れられるから、いくらでも貸すことが出来るかといえばそうではなく、返済能力が無いと貸すことはできません。そして保証会社の担保にも限度が有り、保証にも限度が有ります。それで低金利だから人気の有る労金のカードローンは保証にも限度があるということで、労金の保証会社の審査はかなり厳しいです。(参考ページはこちら→人気の借入先はどこもシビア?

銀行カードローンは、個人には無担保で貸しますが、仕組み上担保ありに該当しますから、総量規制の対象外になります。だからといって制限なく貸せるかといえば、そうではなく個人の返済能力の有るなしで決まりますから、貸し出しの制限は有ります。

【参考ページ】
借入先によって融資限度額に差が出る理由