金融機関はカードローン審査で、どこのブラックリストを使うの?

銀行などのいわゆる金融機関って、カードローンの審査にどこのブラックリストを利用しているかわかりますか?実は消費者金融に半年ほど延滞をしたことがあって、それが原因でブラックリスト入りしてるんじゃないかと不安なんです。今度、カードローンを新規で作らなきゃいけなくなりそうなんですけど、消費者金融はダメだろうと思うんで、銀行か信用金庫のに申し込めば何とかなるかな、と思ってます。(参考ページはこちら→こういう場合はどの金融業者を使うべきか

ブラックリストはありませんが加盟機関の信用情報は使っています

まず、「ブラックリスト」の存在についてから簡単にお話しましょう。この「ブラックリスト」という物は、実はどこにも存在しないんです。信用情報機関にブラックリストがあって、そこに登録された人は借入れできないと思われている方も少なくないようですが、信用情報機関は淡々と個人の取引き内容などの事実を登録しているだけなんですね。その淡々とした事実を審査のときに見て、「ブラック」か「ホワイト」かを決めているのは銀行や消費者金融などの担当者なんです。(参考ページはこちら→融資審査の判断基準

では、金融機関がどこの信用情報を利用しているのかについてですが、多くの金融機関はKSC(全国銀行個人信用情報センター)と呼ばれる、銀行や信用金庫などの金融機関が多く加盟している機関の情報と、各行が任意で加盟している機関(CIC、JICC)の情報も取り寄せています。どこの銀行がどの信用情報を利用しているかは、カードローンの商品概要やネット申込み画面の最初に個人情報の取扱いについて同意を求めるページなどに記載されています。

また、多くの金融機関のカードローンには、保証会社がついていて、ここが加盟している情報機関の情報も保証会社の審査として利用されます。つまり、銀行のカードローンはほぼ全ての信用情報機関(といっても3つですが)を利用していると考えていい状態です。

質問者様には消費者金融での延滞があったとのことですが、それを返済したのであれば、返済から1年で情報は消えます。文章の中にいつの話かが書かれていなかったので断言はできませんが、1年以上前に返済済みであれば、信用情報からは消えていると考えても大丈夫ですよ。

金融機関のカードローンのブラックリストは存在する

カードローンやクレジットや車のローンや住宅ローンなど3ヶ月以上延滞したり、債務整理をしたり自己破産で免責、払わないで逃げ続ける等をした場合、信用情報機関にブラックとして記録が残ります。ただこれらの情報はリストとして集計されていないので、ブラックリストという物は存在しないが、世間では一般的になっています。

各金融機関は、このブラックに該当する人物がカードローンの申し込みに来るたびに、信用情報機関に照会をしてブラックであることを知ります。そしてそれを記録して、リストを作ることが出来ます。しかし、個人情報保護の理由からそういうリストは作れないことになっています。だから信用情報機関もそういうリストは作れません。

それで各金融機関は、ブラックの人物のリストを持たない為、申し込んできた人物すべてを信用情報機関に照会して、ブラックかそうでないかを調べる手間が必要になって来ます。

ただ金融機関はブラックリストを作ることが出来ます。それで社内ブラックのリストを作成して、それを活用して、各支店に配布しています。各支店は配布されたリストで申し込んできた人を仮審査の時にリストと照合して、チェックしています。

社内ブラックとはその金融機関で過去に金融事故を起こした人や、クレームを会社に入れてくる要注意人物を指しています。過去に金融事故を起こした人は二度目も有ると考えられていて、そういう人がカードローンを申し込んできても受け付けないように、リストとして記録して注意を呼びかけています。

クレーマーも申し込みを受け付けると、後でクレームとかで業務に支障をきたすということで、申し込みを受け付けないように、リストとして記録して注意を呼びかけています。

金融機関のカードローンのブラックリストは信用情報機関には存在しませんが、社内ブラックのリストは存在していて、それがブラックリストとして各支店に配布されています。だからブラックリストは存在していないように言われていますが、実際は社内ブラックのリストとして存在しています。
(⇒ブラックリストの概念は複雑?